大学生が利用できる奨学金ってどんなものがあるの?

奨学金

こんにちは!ユピテルです。

大学生活って高校生の時と比べるとどうしてもお金がかかってしまいますよね。一般的に高校より学費もずっと高いですし、一人暮らしをする人は家賃なども大きな負担となるでしょう。

大学生になるとバイトを始める人も多いですが、全ての費用をバイトで稼ぐのは現実的ではありません。安心して大学での勉強や活動に打ち込むためにも、お金の心配はなるべくしたくないところです。

そんな時に助けになるのが、奨学金制度です。奨学金を賢く利用することでより充実した大学生活を送ることができるでしょう。

今回は大学生が利用できる奨学金にはどんなものがあるのかについてまとめました。

給付型奨学金と貸与型奨学金

まず、奨学金には大きく分けて2種類あります。「給付型」奨学金と「貸与型」奨学金です。

給付型奨学金は「給付型」とあるように、受け取った奨学金を返す必要のない奨学金となります。貰ったお金がそのまま自分のお金になるため、非常にありがたい奨学金ですが、一般的にその採用人数は少なく、狭き門となっています。

貸与型奨学金は、受け取った奨学金を大学卒業後に返済する必要のある奨学金となります。貸与型奨学金は悪く言ってしまえば借金です。しかし、普通の借金とは違い、貸与型奨学金は一般的に無利子または非常に低い利子に設定されています。中には、一定の条件を満たすことで返済が免除されるものもあります。自分への投資だと考え、上手に計画的に利用する必要があります。

国の奨学金

国やが運営する奨学金制度にはどんなものがあるのでしょう?

日本政府が運営する奨学金制度として最も有名なのは日本学生支援機構(JASSO)の奨学金でしょう。日本の大学生の約40%が利用しており、最大の奨学金制度です。日本学生支援機構が提供している奨学金制度は給付奨学金、貸与奨学金(第一種奨学金、第二種奨学金)の3種類あります。特に給付奨学金は2020年4月から始まった新しい制度で、注目を集めています。2種類の貸与奨学金の違いは利子の有無で、第一種奨学金が無利子、第二種奨学金は有利子となっています。

保護者の年収や家族構成、所属する大学が国公立か私立か、一人暮らしかどうかなどの要素で利用できる奨学金や受け取れる金額などが異なります。しかし、条件が非常に複雑で、奨学金の要項を読んでそれらを理解するのは少し大変なため、JASSOが公式に提供している進学資金シミュレータを利用して確認すると良いでしょう。

JASSOの奨学金に申し込む方法は2種類あります。1つ目は予約採用という方法で、高校3年生の春に高校を通じて申し込む方法です。2つ目は在学採用という方法で、大学進学後の春に大学を通じて申し込む方法です。奨学金に採用された後にペナルティなしで辞退することができるので、奨学金が必要な人はとりあえず申し込んでおくと良いと思います。

また、就職後にJASSOの奨学金の返還を支援したり、肩代わりしてくれる企業もあります。

地方自治体の奨学金

都道府県や市区町村などの地方自治体によっては独自の奨学金制度を設けているものもあります。地方自治体の奨学金の応募資格は、多くの場合、「その自治体に保護者が住んでいること」です。そのため、保護者の住む都道府県や市区町村の公式ホームページなどで奨学金を探すと自分の応募可能な奨学金を見つけることができるかもしれません。

また、地方自治体の奨学金についてはJASSOが公式にまとめていますので、そちらで検索するのも良いでしょう。

大学・地方公共団体等が行う奨学金制度 | JASSO

民間の奨学金

民間の企業や財団も様々な奨学金を提供しています。それぞれの奨学金の採用人数は少ないですが、給付型の奨学金も多く、貰える金額がかなり大きなものもあります。日本には数千件の大学生向けの奨学金制度が存在しており、それらの奨学金の募集要項を自分で読み、応募可能な奨学金を探すことは非常に困難です。

そこで、これらの奨学金の情報をまとめ、自分の条件に合った奨学金を検索できるウェブサイトやウェブサービスを利用することがオススメです。以下にオススメのサイトをまとめました。

国内最大の奨学金サイト「ガクシー」

奨学金.Net

Crono | 奨学金プラットフォーム

【2021~2022】大学生向け給付型奨学金一覧【募集条件/採用基準】|わしまる大学

また、民間の奨学金の選考では小論文などによる評価が含まれるものが多いです。各奨学金の募集要項にはその奨学金制度の目的や、その奨学金制度が求める人物像などが書かれています。そのため、奨学金の募集要項をよく読み、自分がその奨学金制度が求める人物像に当てはまることを主張する内容を書きましょう。書いた小論文は家族や友達、先生などに読んでもらって感想を聞き、誰が読んでも理解できるように修正するのがオススメです。

大学の奨学金

大学の中には大学自身が提供する奨学金制度を持っている大学もあります。大学が提供する奨学金制度は給付型が多く、貰える金額も多い傾向があります。例えば、早稲田大学では約150種類もの学内奨学金を設置しています。

予約型採用では、大学出願前から申し込みが必要なものもあるため、早め早めに計画的に動くことが大切です。採用された後も、その大学の入学試験にしっかりと合格する必要があるので頑張りましょう。

大学独自の奨学金制度については以下のサイトが良くまとまっていてオススメです。高校生の人は奨学金の有無も志望校選びの基準の一つにしても良いと思います。

【2021年度最新】大学独自の奨学金特集 – 大学ジャーナルオンライン

前述のJASSOの検索サービスを使うのも良いでしょう。

大学・地方公共団体等が行う奨学金制度 | JASSO

国公立の大学においても授業料免除などの制度があるため、自分が所属する大学や、進学を希望する大学のウェブサイトをしっかりとチェックしましょう。

まとめ

以上、大学生の奨学金についてまとめてみました。

給付型奨学金については、応募資格があり、成績優秀な人はどんどん申し込むと良いと思います。しかし、奨学金の応募に気を取られ、勉強が疎かになり、希望の大学に入学できなくなってしまっては本末転倒ですので、気を付けましょう。

貸与型奨学金については、未来の自分から前借りするのだと考え、将来的に余裕をもって返済できる、本当に必要な額だけ借りるようにしましょう。保証人が必要なものも多いので、保護者の方ともよく相談してください。

奨学金によって他の奨学金と併用できるかどうかは異なるので、募集要項で確認してください。

みなさんが奨学金を賢く利用して、充実した大学生活を送れることを願っています。